fc2ブログ
| Main | All | Next
40清洲橋
ss40b清洲橋
 墨田川に架かる清洲橋で、織田信長の旧居城・清須城から来たのではない。名前の由来は,
当時の深川区清洲町と日本橋中洲町を結ぶので清洲橋と命名された。これも関東大震災の
震災復興事業の一環として計画されたもので、永代の男性的な力強さに対して、女性的な
優美な姿として有名で、二つの橋は連携して建設された。使われた鋼鉄は、1922年の
ワシントン海軍軍縮条約で、日本案が通らずに余っていた、軍艦のデュコール鋼を使った
世界初の鋼鉄橋です。以前、勝鬨橋から始まって、白髭橋まで描いて尋ねたそのうちの一つです。
 この風景は20余年前のもので、対岸の風景は、今では大きく変わっている。リベットの
規則正しい模様は最近あまり見られないレトロ感を生んでいる。小名木川の河口にある、
芭蕉庵展望庭園から眺めた姿は、横から見えて全景が見え一番良い。      B5,ペン彩画。

ss40a清洲橋

未分類 | comment 0 | trackback 0 Top ↑
39新宮・神蔵山wrt
https://admin.blog.fc2.com/control.php?mode=editss39a新宮・神蔵山
三重県新宮市にある、神蔵神社。
太古から日本の神様
は、大木や奇岩、霊山や渓谷、滝な
どの自然に宿ると言われて、大切に
されていた。頂上の大岩は、確かに
神仏が宿りそうな大岩で、天から授
かったように見える。熊野速玉大社
の神様降臨の神域として、古代より
尊敬されていた。
一度は見てみたい、ここの火祭りは、
社殿にいたる急階段を、松明を担い
でに駆け登り、降るさまは勇壮に尽きる。


F30、鉛筆下絵 水彩、ホワイトワトソン。
 
ss39b新宮・神蔵山
or&process=new#
風景を描く100の物語 | comment 0 | trackback 0 Top ↑
37ハルシュスタットⅡ
ss37bハルシュスタットⅡ

 ハルシュタット湖はオーストリア中部にあり、氷河で削られた70以上もの湖が点在す
る、湖水地帯のその一つになる。岩塩の発掘で豊かになった町の付近からは、紀元前
1,200年頃の青銅器・鉄器も発見され、岩塩はかつて「白い黄金」と称されるほど高価
で、この岩塩の交易を通して、ある程度の高度な文明が生まれていたとされる。湖畔に
立ち並ぶ家並みや教会、岸辺に建つ舟屋、山麓に張りつく家々などの景観は、「ザルツ
カンマーグート地方のハルシュタットとダッハシュタインの文化的景観」として、199
7年にユネスコ世界遺産に登録されている。
対角線の構図は、画面を2分割してしまい、画面が静的に狭く感じる。彩色の絵は、遠景
をひろ目に取り山の空気感を強調した。下段のペン下絵は、トリミングして、教会を中心
にした街並みを強調し生活感を出した。
                       F6、ペン彩画。
ss37aハルシュスタットⅡ

風景を描く100の物語 | comment 0 | trackback 0 Top ↑
24六義園秋つつじ茶屋
ss24a六義園秋つつじ茶屋
 描く絵の元となる写真を撮る時、カメラのフレームの枠でアングルを数カット決め
るだけではなく、引いた位置で大きく撮影して、後からトリミングで構図を決める事
がある。その場合は、画面の左右端か中心部分を他の写真から切り取って、誇張する
と全体に動くが出て、面白い絵になる事がある。つまり写真から描く場合は、そのま
まトレースしても、絵として生きてこない場合が多い。絵の工夫が必要となろう。
 六義園は元禄8年(1695年)、五代将軍・徳川綱吉より柳澤吉保に下屋敷として与えられた。
彼自ら設計し工事を指揮したとされる。庭園は大きな泉水と小高い山林に恵まれ、
ところどころに和歌で歌われた景勝地を映し出している。造園当時から小石川後楽園
とともに、江戸の2大庭園としても有名。明治時代に入り、岩崎弥太郎氏の所有となり、
維新後に荒れ果てた庭園を修復して今日の姿になった。正面の茶屋は紅葉の木で出来た、
紅葉茶屋と言うそうです。掘割を渡る小橋から観たアングルで、紅葉の鮮やかな姿が水面
に写って、木洩れ日とともに、のどやかな風景を描いて見たかった。
春は大きな枝垂れ桜が咲き、ライトアップは見事だそうです。ペン下絵は茶屋
と木の幹、水の縁くらいに抑え、最小限の使い方をしました。

ss24b六義園秋つつじ茶屋

風景を描く100の物語 | comment 0 | trackback 0 Top ↑
22秋スケッチ・九品山浄真寺
ss22b秋スケッチ・九品山浄真寺

 くほんぶつじょうしんじと読む。九体の阿弥陀を安置していることから名ずけられた。
1678年奥沢城の跡地を利用して、開山された。都内では珍しく、堂塔伽藍のそろった大寺で
ある。今日は秋日和のなか野外スケッチである。仁王門を正面に、F6の水彩紙ブロックで
描く。スケッチブックの1枚ものより、10枚ほど紙の周囲を固めたもので、水を付けても
反ってしまう事がない。この場合は建物を大きく捉えるため、イーゼルを水平に使い、
立って全体を見渡しながら描いた。建築を描く時の注意は、つい建物全体が傾いて描いて
しまう傾向になる。アイレベルをしっかり測る。木造建築は、小屋組みなど複雑な構造に
なっている。解りにくければ印象のまま、影などで省略するのも手である。
 静かなお寺である。紅葉を強調するために、ちょっと大ぶりのタッチにしたが、
雰囲気は出たが、秋風の細やかさを現すには欠けたようで気になるところ。
       F6,ウォーターフォード、水彩。

ss22a秋スケッチ・九品山浄真寺


風景を描く100の物語 | comment 0 | trackback 0 Top ↑
| Main | All | Next