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トマール・キリスト教修道院
sトマール_キリスト教修道院
 歴史というものは面白いもので、暇さえあればそのたぐいの本を読んでいる。一つの物語がいくつも絡み合って一つの大河になり、そのまた大河が刺激し合ってまた一つの物語が出来上がる。この空想のダイナミックさは病みつきになる。そんな気分を追体験するために、絵を描いている。ポルトガル、トマール・キリスト教修道院もそんな大河の歴史を背負っている。建設は14世紀、テンプル騎士団によって建てられた。騎士団の創設は11世紀初頭、エルサレム奪回を目指す、十字軍の運動の中で生まれた三大騎士道会の一つ。ある理由で(これがまた世俗的で面白いのだが)1312年に活動が禁止されたところ、イベリア半島のレコンキスタの戦闘で、テンプル騎士団に世話になった、ポルトガル王が助けてこの地を本拠地として与えた。建築は、ロマネスクを初め様々な時代にあった様式が各所に見られる。平面が円形で外観でもこの丸い外壁は、イスラムの影響と考えられる。
   A2,ホワイトワトソン。ペン彩画。
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